NUCLEAR COWBOY

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「なんか、最近やたらに鼻ほじってない?」

「えっ!こんなところまでもう放射能の影響が?!」

野坂昭如が思考停止と想像力の欠如が戦後日本を作ったって、
どこかの週刊誌に書いてたもな。

そして全く言葉にできないような惨状だけれども、
がんばって言葉にしていく努力を怠ってはならないとさ。
ほんとオラもそう思うもな。

いちいち物事について深く考えてられない、
いちいち人のことなんて想像してらんない。
そんな暇もないし、大体そんなもん持っていたら自分が損してしまう。

2ヶ月たって、沸騰した日本の底から湧き出てきている泡の匂いは、
やっぱり、今までのあの匂いと依然変わってないんだなって最近思うもな。
ちょっと悲しいもな

METROTOWN

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ムラが何回言っても「メトロダウン」って言うんだよな。
普段こういうことは自分の場合別にスルーんだけれど、
こればかりはカトキチバリに突っ込む。「ムラ、メルトね」
ま、「メトロタウン」じゃないだけましか。

メルトダウンしても温度は安定しているだの、
工程表に遅れはない予定だの、
今やっと出た情報と、2ヶ月前に言いはっていたことを照らし合わせれば、
既に誰もそんなことを信じていないのは明らか。
頼むから、頼むから、もう本当のことを言ってくれ。
じゃないとウチらいつまでも前に進めないよ。

TATUNOKO PRO2

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北海道は今が桜なんだよ。
ずっと寒いし、雨ふるし、お母さん、
一体、あの麦わら帽子は何処にいったんでしょうね?

最近、ちょっとした昔話のように
福島の原発のパニックが記事になっているけど、
仰天したのは、今朝の新聞。
あの例のタツノコプロ作戦。
菅政権はあの作戦が<何の効果もない>ってことは、
わかってやっていたって防衛省から出た発言!
な、な、な、な、な、な、なー!
もー、なー!しかでぇへん。
当時を思い出してみてくれませんか?
自分はあれ見て笑っちゃったけど、
とても笑えない雰囲気が東北や関東の人にはあったわけでしょ?
猫のヒゲにもすがる思いというか。
それが本当に茶番だったなんて。逆にデマであったほしいぐらいで。
メルトダウンを今頃発表したのも、海外から査察が入って、
内状がどうせバレるからなんだろうし。
ワシら鵜呑みにしてたらいつか殺されるでぇ!しかし!
けれど、そこに矛先向けるのも現実的には時間の無駄って気がしてきてて。

僕ら何も彼らに期待しないことから始めよう。
とっとと自分達の身は、とっとと自分達で守ろう!
とっとと、とっとと。

PHANTOM2

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鎖骨にそってシャーペンで書いたような切り傷。
しかし何故鎖骨が見えるのか?
つまり、それは?
つまりこの板前、上半身が裸だったということになる。 
ようやくそんな大きなことに気付く。
結局、裸に気付いたことに感動し、
奇妙にイキのよかった魚の味も憶えていない。
そもそもそれを食べたのかどうかも。
憶えているのは漬け物。
お盆の上に酒升に山盛りにされたキャベツの浅漬け。
それを上半身裸(だったのだろう)の彼にカウンター越しに渡され、
こう言われた。

「これ、PHANTOMって言う店に届けて」

「ついでに今晩のお通夜の時間も聞いてきてくれないかな?」

PHANTOMという店を偶然にも知っていた。
この店に入る前に鮮やかなレモンイエロー地に小さな文字で
真ん中にちょこんとPHANTOMと書かれた電飾看板を憶えていたからだ。
あの店か。知ってる、知ってる。
お盆の上の浅漬けを持って、僕は階段を下り店を出た。
アジアというか昭和な人通りの多い路地商店街。
おのおのの店から出ている優しい光に抱かれ足が浮く。
しかし目と鼻の先にあるはずのPHANTOMはやはりなかった。
動脈のような商店街の中ををぐるぐる探すと、
屋根の隙間から青くそびえる高層ビルが時折見える。
たまらず通りがかりの男に聞いた。

「あの、PHANTOMってどこでしたっけ?」

「PHANTOM? ハンズに抜ける道だ?」

よく分らないけれど、ここ渋谷のようだ。
男が全部言い終わらないうちに、僕は男の指差した方向に歩き出す。
目の前の景色は渋谷とはかけ離れた、
見慣れたパターンとは全く違う街並にもかかわらず、
僕はさも確信しているかのように、徐々に小走りになっていた。

PHANTOM

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目の前の板前が二尾の魚を乳白色のビニール袋から出す。
ビニール袋とはずいぶんとぶっちゃけた店だな。
完全にイヤな予感がした。
僕は少々失礼だと思いながらも、
カウンターから身を乗り出し、その魚の目を覗き込む。
しかし予想とは違い、それは全く濁りのない綺麗な目をしていた。
みたこともない魚。
ソイみたいな形だが、その四倍くらいの大きさで、
さんまみたいな青い銀色をしている。
板前はその奇妙なくらいイキのいい魚をさばき出した。
最初に包丁を入れたのは、なんとその魚の<ひたい>の部分。
<ひたい>にがっつり水平に包丁を入れ、ジョリジョリと後方に。
それはまるで無理矢理カツラをはぎ取られた男のようだった。
この名も知らぬ魚、釣られて尚も、こんな辱めが待っていたとは。
魚に同情心が芽生えたのはこれがはじめてだ。
それにしても、この店、何もかもずいぶんと変わっている。
カウンターには僕の他には1組のカップル。
とはいっても、その人数でカウンターは一杯な大きさなのだ。
彼らも終始僕と同じものを目にしている。
その包丁さばきに感嘆した後に、
持っている包丁自体に話を移すのが聞こえる。
板前もそれを感じたのだろう、
自慢げにそのやたらと手入れの行き届いた、
正に職人がもっていそうな包丁を、
指先で愛撫し、何かを確認しているフリ。
ところが、いつもより少し調子にのった部分もあったのだろう。
包丁を切り返した際に、刃先が鎖骨のあたりにほんのちょっとカスったようだ。
1センチほどの切り傷ができ、そこから血が滲んできた。
しかし彼は全くそれに気付いていない。
切れてる!切れてる!
三人の視線は完全にその切り傷に釘付けになってしまった。

<つづく>

NEVER AGAIN

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大多数の日本人が幻滅している。
大多数の日本人が原発政策について現状維持が好ましいと考えていることに。
新聞の調査なんてあてにならないけれど、
自分の周りをぐるり見渡しても、
確かにそういう結果が出てもおかしくない感じがする。

「少しづつ少なく」と答えるどころか、今のままがいいなんて。
そう思わせるほど、手放したくないものって一体何?
それがどれほど素晴らしいものなのか、一度見せてもらいたいもんだ〜ね。

たかだか何十年しか生きられない生き物が、
何万年というスパンのものをポンポンと創りだしていることの恐ろしさ。
この先ずっとその子たちの面倒を誰がみるの?
東電?たかがひとつの会社が、人間にとって永遠とも思えるくらいの時間を
責任もってやってくれると考えられるほうがどうかしてる。
大体、電気自体、百年後には古いエネルギーになっているかも。
当然、そうなったら電力会社なんてないもんな。
国? 国でさえ、
同じように何百年もしたらその概念すらなくなっているかもよ。
そこで不変なのは、あの子たちの半減期だけ。
だから人間の寿命が3万年だったら、俺、正直、原発は作ってもいいと思うよ。
だけど、それだったら絶対あの人たち作ってないって。
どこか自分の責任を超えたところがあるから、
みんな頼んでもいない原発を、無責任にこんなにポンポン作れるんだ。
それが、たとえば本当に地球を救うことになるのならまだしも、
あの人たちの個人的なきたねぇカネモウケの為だからね。
やってらんね!今夜も踊り明かソカ?ってなもんで。

つまりこれは、観光地で車からゴミをポンポン放りなげてる車と全く同じだもん。
車の中はチリひとつないピカピカでさ、テレビなんかついちゃってさ、
いい香りなんかしちゃってるくせに、喰いかけの弁当まで捨てる奴いるじゃん。
あれと一緒だよ。自分の居ないところだから関係ないやっていう。
だから原発の問題は、技術や必要性の問題じゃなくて、
生き物としてのエチケットの問題だと思うよ。
できるできないじゃなくて、
地上に暮らす生き物としてやっちゃいけないことなの。
俺ら、ものすっごい下品なことしながら、
快適で上品な暮らし(自称)をしているわけさ。いい香りさせちゃってさ。
日本人たるもの、これからは真に品よくいきたいもんですな。

もし原発を止めたら、
相当に生活レベルを下げる事ことを覚悟しなきゃいけないと主張する人。
はたしてそうだろうか?
普段から節電を徹底している家庭は別として、
普通の家庭だったら使用量を半分くらいにするのはわけないんじゃないの?
ドイツなんて電気が高いから、夜はロウソクが割に普通だっていうしな。
大体さ、たかが電気を消したぐらいでレベルが下がる暮らしって元々一体何よ?
つうかレベルって何よ?
こんなことしてまで維持している暮らしの方がよっぽどレベル低いと思うけど。

お宅様のそんな電気だったら要りません!

黒板五郎はやっぱすごかったってことで。完璧だよ